第43章 酒楽庵

リビングへ下りると、工藤達央は花岡友哉に紙とペンを用意させ、さらさらと処方箋を書き上げて手渡した。

「花岡督軍は今回の中毒で体力をひどく奪われた。早く回復させたいなら、まずは気を補う必要がある。この処方で薬を揃えてくれ」

「……はい!」

花岡友哉は処方箋を折り目ひとつ付けない勢いで丁寧に畳み、懐へ大事そうにしまい込む。

工藤達央は茶をひと口すすり、視線だけで問いかけた。

「で、次はどう動くつもりだ?」

花岡友哉の表情が一段と引き締まる。

「父の病が治ったことは、絶対に秘匿します。継母と寿也たちに知られたら、必ず邪魔をしてきます。父が回復するのを止めるためなら、手段を選ばないはず...

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